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困った『ごっつあん』文化

力士は、食事に誘われご馳走してもらう機会が多いという。
食事の後の『ごっつあんです・・』には、きっと「ありがとう」の意味もあるのだろうが、
もしも相撲の世界以外だったら・・・食いっぱなしの印象である。

私は、繊維や家具、文具のビジネスで、長い間営業経験を重ねてきた。
丁稚の時代から信頼関係を大切にしてきて、長いお付き合いをさせて頂き、当時商談の窓口担当だった方も今や役員や企業トップになられている。 
お蔭様で、オフィス移転や新築時には、まず声をかけてもらえる関係ができあがった・・・大変ありがたいことだ。
ビジネスとは信頼関係づくりがとても大切だと、理解した上で行動できる社員が育ってきていることもありがたい。

人様の成功のお手伝いが自分の天職だと思っているから、支援した商談が決定した時は、営業担当と同じレベルで素直に嬉しい。 
ましてや営業経験の少ない人たちが予想を超える額の受注をしたり、他社に競り勝ったときなどは、大きな喜びがある。
案件を纏めるために裏方で仕掛けを組み、営業がそれに連動して大きな成果を出してくれたときはまた格別だ。
黒子に徹してはいるが、受注が決定した時は先ず、お世話になった方々への報告が何よりも最優先されるべきだと考えているから・・・知らぬ間に納品されて、納品時のクレームや月度報告で受注を知ると
がっかりさせられる。
そんなとき、無責任な明るい声で『ごっつあんで~す』と言う声が聞こえる気がする。

部下の仕出かしたことなら自分の教育が悪かったと反省も出来、指導すれば少しは『進化』するのだろうが、これが関係の薄い人物の依頼で下工作をして、何ヶ月もあとで顧客から「発注しておいたよ」などと聞くことがある・・・・そんな時は穴があったら入りたいと思う。
加えて、"僕だけの力でこの案件を取得しました"と言わんばかりに売り上げ報告をして、『ごっつあんで~す』の声だけが聞こえてくるのには恐れ入る。
『ごっつあんです・・』は、食いちらかしっぱなしの上に、顔に向かってゲップ!をすると言う意味だと教えてあげないといけない人がいる。
 
報告・連絡・相談を繰り返して、その中で感謝の気持ちを表現することが出来るような仕事をしていかないと、結局、天から降ってくる商談の納品段取り屋に成り下がり、新規案件や困難な商談から逃避癖がつき、継続した大事な顧客がつかなくなるよ・・・。

『ごっつあん』文化の拡散をここいらでくい止めて、すがすがしいビジネスモデルに『進化』させていく時が来ている・・・ようだ・・・。

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中嶋光正(なかじま みつまさ)
プラス株式会社
常務取締役
ファニチャーカンパニープレジデント
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2010年6月14日 09:20に投稿されたエントリーのページです。

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