東京に転居して22年になる。
およそ四半世紀前、関西弁はビジネスでは使用できない言葉に分類されていたようだ。
関西弁で通じたのはバイヤーというポジションだった時代で、営業になるとなんだか警戒されているような妙な抵抗感があって『あんた、関西人でしょーう』などといわれ、ひどく損をしたような経験を何度もしたことがあった・・・22年前だった。
TVでの吉本興業の芸人さんたちの活躍で、最近は関西弁もメジャーな言葉に昇格したようだが、まだステータスが確保された感覚ではない。
お笑いが若者に人気となり、関西弁を話す人は全員『おもろい人』か『柄の悪い人』と勝手に二分され、中間がないような立場の言葉になった。
関東(徳川家康)が大阪城落城以来、言語文化的に鎖国させてきたせいではないかと思うのだが・・・(笑)
考えて見ると、今だに関西弁でしか思考しない自分がいるし、第一、東京弁もどきの言葉で話す時、考えていることが通じていないのではないかと感じた時期もあったが、子供は完全なバイリンガルで相手の出身地にあわせた言葉で対応している。
純粋な関西出身でもないので、言葉にこだわりがあるわけでもないのだが・・東京弁もどきを話す自分に大いに抵抗があった。
東京弁といえば・・・大阪を中心に西日本一帯で使われるイントネーションを関西弁というのと同様に、東京弁という言い方は正しくないとウィキペディア(Wikipedia)に掲載されている。正しくは西関東方言と東関東方言が存在するそうだが、現代の関東地方の若年層では、旧来の関東方言に代わり首都圏方言(共通語をベースにした新方言)が圧倒的になっているそうな。
一般的に東京弁であって関東弁とは言わなくなった理由は、東京圏で話されている言葉以外の関東語が多少訛っているから、区別の意味で東京の人が話す言葉だけを東京弁というのだろうか。確かに滑舌さわやかな東京弁を聞くと東京の人だという感じがするが、どうも東京の人ではないと感じる東京弁を話す人もいる。聞き分けたり、分類は出来ないが、栃木弁、茨城弁、群馬弁、埼玉弁、神奈川弁、多摩弁、山梨弁、千葉弁、山の手言葉、江戸言葉が混在して東京弁を構成しているようだ。
私の関西弁(正しくは神戸弁+大阪弁)も東京の中で混在の余地を残されていて、業界と言われる商業集団の中で『あー関西弁のあの人ねー』といわれ、関西弁は私の代名詞になった。
喜ぶべきか、はたまた・・・。
先日大阪に出張してエスカレーターの立ち位置が関東と逆だったのに久しぶりに面食らった。
私も思考と習慣は東京人になってしまったのだろうか?


コメント (1)
確かに東京と大阪ではエスカレーターの立ち位置が逆ですね。誰が決めるとなくそうなったなら関東と関西の磁気が違うんでしょうか?土地キャラというものはしみついているものですね。
以前、奈良、京都、大阪、兵庫、和歌山出身のトークを聞いて大笑い。関西圏でも大阪のおばちゃんのなれなれしさ。
「白浜は日本のワイキキビーチや」という和歌山に大シラケ。「兵庫は神戸だけや」「奈良さんには感謝してます。平城京は平安京のためのプレオープン」と京都がいう。ほんま京都さんには何も言えませんわ。
関東圏にもいろんなつばぜり合いがありますね。
私が感じるに東京を冷たく感じるひとが多いですが、東京人の中に「東京のいなっかっぺ」がいます。谷中、浅草など江戸っ子を代表する住人は世話付きで、とても優しい人たちが多いです。要するに地元を愛する人はみんなおせっかいで優しい人たちです。
投稿者: 松岡 | 2010年5月15日 10:53
日時: 2010年5月15日 10:53